Storyアンジェリカの物語

第七章 独立

37歳まで、仕事に没頭した私も、結婚と妊娠を機に、退職。
この先もずっと、ウェディングの仕事を続けていきたいと思った時、子育てをしながら、会社員として働くという選択肢はありませんでした。

退職後は、しばらくのんびりして、産後、本格的に始動しようと、起業準備を進めていましたが、知人の紹介で、すぐに結婚式の依頼がいくつも入って来ました。
そこで、せっかくのタイミングを逃さないようにと、予定を早めて「ウェディングカフェ アンジェリカ」を立ち上げました。
妊娠8ヶ月の時でした。

ところが、いざ手配を進める段階で、問題が起こりました。
取引先が、口をそろえて「仕事を引き受けられない・・・」というのです。
結婚式は、多くの人達の協力があって、チームで創り上げるもので、私一人で成り立つものではありません。
せっかくお客様が居ても、チームが作れないと、元も子もありません。
事情を聞くと、私がそれまで所属していた会社から、「森迫からの仕事を受けたら、契約を切る」というニュアンスの事を言われたと・・・。

愕然としました。私を頼って来てくれるお客様は、こんなにいるのに、チームを作れない・・・。
「四面楚歌」をいう言葉を、生まれて初めて実感しました。
しかし、考えてみれば、当たり前のことかも知れません。
同じエリア内で、ウェディングの仕事を立ち上げた私は、競合他社に他ならないのですから。

お先真っ暗・・・!と落ち込んだのは、一瞬でした。
逆に、これまでと違うメンバーで、全く新しいものを創り上げる!と、視点を変え、すぐに動き始めました。
人間、逆境に置かれたほうが、大きな力が生まれるのかも知れません。
悔しくて、切なくて、涙する事もありましたが、あの時、「誰が何と言おうと、私は、森迫さんと一緒に仕事がしたい!」と言ってくれた人達に支えられ、今があります。

最高のチームメンバーに出逢えた事に、心から感謝しています。