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Storyアンジェリカの物語

第一章 幼少時代に根付いたもの

私は、おんせん県おおいたの緑豊かなまち、豊後大野市で生まれました。
両親は共働きで、兄も私も、日中はほとんど祖父母と過ごしていましたが、忙しいながらも、年に一度は、家族で別府温泉に連れて行ってもらった記憶があります。
物心ついた頃、母から「もしもこの家に何かあった時には、何を持って逃げる?」と聞かれました。幼い私は、自分の大切にしているオモチャや、母の宝石などを挙げました。
すると母は、「オモチャも宝石も、お金があれば、またいつでも買える。お金は、生きてさえいれば、働いて、また稼げる。でも、あなたが生まれた時の写真や、家族旅行の写真は、失くしたら、二度と戻って来んやろ。やけん、お金や宝箱は置いてでも、もし持てるなら、このアルバムだけを持って逃げるんよ。」と教わりました。
大切な思い出を、写真や映像として形に残す事の意識は、この時に根付いたのだと思います。

中学生の時には、両親から離婚する事を告げられ、私は、最後にもう一度、家族4人で旅行に行きたいとお願いし、湯布院温泉に連れて行ってもらいました。
旅先では、兄と一緒に、両親に向けてのサプライズを企画し、手紙でお互いの本音を伝えあったり、プレゼントを準備したりしました。
その行動に、父と母は心を動かされ、歩み寄ってくれました。
夫婦の絆を繋ぎとめることに成功したのです。

この頃から私は、「将来は、‛‛家族の絆を深めるお手伝いい‘’を、仕事にしたい・・・!」
と思うようになりました。